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雲雀がぐっと指輪を握りしめていると…
葵「ハァハァハァ…」
足がおぼつかないようでフラフラとしながら走ってきている葵がこっちに向かってきているのが見えた。
雲雀はすぐに葵に何て言えば良いのかを考えたが、良い考えは思い浮かばずに、葵が到着してしまった。
雲雀「…すまな…」
バシッ…
快音が燃え盛る音の中、響く。
雲雀は葵にビンタされた…
その時の葵の目は本当に怒りに満ちていて、いつもの笑顔の葵と違う姿を見た雲雀は呆然と怒りの目を眺めていた。
…雲雀の時はここで止まった…
すると、葵は力尽きたかのように、ゆっくりと倒れてしまった。
雲雀はそれを受け止めず、ビンタの痛みを感じながら、そのままその場をあとにした。
…雲雀は逃げた。
葵の次の言葉が何よりも怖かったのであった。
雲雀が自分の家につく頃、冷静さを持ち直して、全ての元凶とも言える自分の父親に憎しみを覚えだしていた。
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