トリス

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離れにある 元家に足を運んだ 半分は取り壊し あばら家になってた そこに父は住んでいた 都会なら ホームレス 重たくなった玄関のガラス戸をあけると なつかしい落書きが目に飛び込んできた 灰色の壁に 白いクレヨンで宇宙服を着た少年 そういえば ものこごろ着いた時に 新聞紙にクレヨンで よくラクガキしたっけ 懐かしいな
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