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じ「…ボディーガードはつけようと努力はしているのですが、彼らは結構名の知れた悪の組織で、雇った方々にその事を知らせると次々と辞めていかれるんです。万が一、了承をもらった方々も彼らに…。」
勇「……そうだったんですか…。」
暫く車内にまた沈黙が流れた。
勇人は意を決して言った。
勇「わかりました!!任せてください!!エリサさんは俺が守ります。」
じ「ありがとうございます。しかし、その気持ちだけで十分です。彼らは女だろうが子供だろうが容赦ありません勇人様だって例外では…。」
勇「いぇ、それに…、なんかあいつ寂しそうな目をしてたから…。」
じ「…そうですね、お嬢様はご両親共にパリにいらっしゃいますし、お友達がいらっしゃればいいのですが、組織の事で引越も多く…。」
勇「…。」
勇人はそれ以上は何も言うことができなかった。
暫くすると、小さな青い屋根の家の前に停まった。
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