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ジョーカー様の右手から黒い雷のような電流が纏う。
その黒い電流はとても異様なオーラを放っている。
「……後少しだ」
ガラスが割れた音が耳を突く。
辺りは赤黒い空に包まれ、頭上に真っ黒く巨大な扉が現れた。
その扉はとても禍々しく、恐怖と不安が生徒を震えさせる。
「ほぉー、これは危険だねぇー」
「あれは・・・っ!?」
まさか・・・あの魔法はっ!?、あんの使い魔のバカっ!
本気でジェシカを・・・っ!。
「使い魔っ!ダメッ!」
大きく重い扉を開けると発する独特の音を立てて、頭上に浮いている巨大な扉がゆっくりと開き始める。
「降参よっ!降参!」
扉が僅かに開いた瞬間、シェミルがジェシカのまうに立つ。
「はぁーい2人ともやめぇー」
舌打ちをし、詠唱を止めるジョーカー様。
すると頭上にあった扉はすうっと消え、赤黒い空も綺麗さっぱり元の青空。
「ちょ・・・ちょっと使い魔きなさいっ!」
シェミルはグイグイとジョーカー様の上着を引っ張り学園内に連れ込むシェミル。
「なぁーんで降参何かしたんだよ?・・・ムカツクんだろ?殺したいほど?」
早歩きに歩いていたのが不思議とピタっと歩くのを止める。
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