命短し

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朝目を覚ました時 君が隣にいなかったので。 いつもは君が先に起きておはようございますって言ってくれるのに 今日はそれが無かったから、僕はいつまでもシーツにくるまって温もりを求める。 仕方なく起き出せば足元に擦り寄る暖かさを抱き寄せて にゃあと小さく鳴く可愛いにゃんこを抱き締めて君のことを思う。 猫が苦手な君はきっと一歩退がってその様子を見てるんだろうね。 腕を擦り抜けるそのしなやかな背を見送って、光る携帯に目をやれば きっと君からのメールが届いてる。 今日は一人きりだけど すぐ帰ってくるのは分かっているから だから早く帰ってきてよ?
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