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く。
「この方、いつも私をパシリにするのですよ。何とかして下さい」
その言葉に応えて、聡美を睨むと、彼女が口を開いて。
「立花くん、弱虫の代わりにジュース買ってきて」
「自分で行けばいいじゃん」
そう言ってやると、聡美が僕を殴った。
「お兄様!?」
美野理が心配そうな顔で僕を見る。
「行かないと殴るわよ」
「殴ってから言うな!」
「うっさいわね! つべこべ言わず買ってきなさい! じゃないと今度は半殺しにするからね!」
断る、そう答えようとしたが、殺気を感じたので、僕は仕方なく言うことを聴くことにした。
「えっと……、何が飲みたいの?」
「何でもいいわ」
「何でもって言われてもなぁ……」
「じゃ烏龍茶でも買ってきて」
「了解」
僕は言われた通り、烏龍茶を買いに売店へ向かった。
その途中で、美野理が言う。
「あら、情けないお兄様ですこと」
僕はそれに真面目に答えてやる。
「仕方なかったんだよ。殴られたくなかったし」
「だからってあんな奴の言うことを聴くのですか? お兄様の実力なら、あんな女など簡単に捩じ伏せることが出来るんじゃなくて?」
「女の子には手を出したくないんだ」
「甘いですわね。でも、お兄様のそう言う所、私は好きですよ」
美野理は頬を赤らめながらそう言う。
それと同時に僕たちは売店に到着した。
「おばちゃん、烏龍茶を一つ」
「はいよ。百五十円ね」
僕は代金と引き換えにペットボトルの烏龍茶を頂いて聡美の所へ戻った。
「石崎さん、買ってきたよ」
聡美は烏龍茶を受け取ると、教室へと入っていった。
「あの女、いつも人に買わせて、自分では払わないんですのよ」
「マジで?」
「マジですわ。他にも喝上げとかしてますわ。私も今朝捕られたんですの」
「いくら?」
「5万円。お陰で小銭しか残ってませんわ」
「じゃ僕のあげるよ」
僕は財布から5万円を取り出した。
「けっ、結構ですわ! そりゃまあ嬉しいですけど、でもそれではお兄様のお金が!」
「大丈夫。取り返してくるから」
言って僕は聡美の居る教室に入った。
「石崎さん、5万円返して」
直球勝負。しかし、僕は回し蹴りを食らって廊下へ飛び出し、壁に激突した。
「大丈夫ですか、お兄様?」
「何とかね。ていうか、あの娘、桁外れに強いよ」
「何を仰ってるんですか。お兄様こそ最強ですわ」
「いや、悔しいけどあの娘の方が上だよ」
僕はそう言って立ち上がる。
「じゃ
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