仕官

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劉備「そういえば…そなたは何故、剣を選んだのだ?」 駿太「えっ?それは…その…」 …僕には腕力もありませんし…これといった特技もありませんしね… …あるとしたら…ボタンの連打と昼寝ぐらいしかないですし… ………これを特技とは言いませんか… 駿太「…強いて言うなら…剣が一番使いやすそうでしたから…ですかね…」 劉備「…そうか。私も武に長じていないからな。同じような理由だな。」 そう言いながら、劉備は微笑みました。 …何でだろう… …まぁとにかく、続き続きと… 劉備「では、剣を振ってみるのだ。」 駿太「分かりました。」 劉備に言われた通り、僕は剣を振ってみました。 駿太(…振ったら…一段と重く感じる…こんな物…自由に振り回せない…) 劉備「重く感じるか?」 駿太「…はい…」 劉備「やはりか…よし、ちょっとしたコツを教えよう。」 駿太「コツ…ですか?」 劉備「うむ。剣を振り、止めてまた払うのでは、余計に力がいるだろう?」 駿太「はぁ…」 劉備「そこでだ。刃を止めず、そのまま別の方向へ振る。そう、まるで流水の様に…」 駿太「流水…」 …なるほど… それなら余計な力が要らなくて済む… 僕は、それを踏まえた上で、一時間程、劉備の前で素振りしていました。
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