1547人が本棚に入れています
本棚に追加
/212ページ
劉備「そういえば…そなたは何故、剣を選んだのだ?」
駿太「えっ?それは…その…」
…僕には腕力もありませんし…これといった特技もありませんしね…
…あるとしたら…ボタンの連打と昼寝ぐらいしかないですし…
………これを特技とは言いませんか…
駿太「…強いて言うなら…剣が一番使いやすそうでしたから…ですかね…」
劉備「…そうか。私も武に長じていないからな。同じような理由だな。」
そう言いながら、劉備は微笑みました。
…何でだろう…
…まぁとにかく、続き続きと…
劉備「では、剣を振ってみるのだ。」
駿太「分かりました。」
劉備に言われた通り、僕は剣を振ってみました。
駿太(…振ったら…一段と重く感じる…こんな物…自由に振り回せない…)
劉備「重く感じるか?」
駿太「…はい…」
劉備「やはりか…よし、ちょっとしたコツを教えよう。」
駿太「コツ…ですか?」
劉備「うむ。剣を振り、止めてまた払うのでは、余計に力がいるだろう?」
駿太「はぁ…」
劉備「そこでだ。刃を止めず、そのまま別の方向へ振る。そう、まるで流水の様に…」
駿太「流水…」
…なるほど…
それなら余計な力が要らなくて済む…
僕は、それを踏まえた上で、一時間程、劉備の前で素振りしていました。
最初のコメントを投稿しよう!