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「ボス、お風呂ありがとう。パジャマも…。
次、どうぞ。」
控えめなノックの後に、控えめな声で髑髏が顔を覗かせた。
「あ、ありがと。よしランボ呼んでくるか」
ランボと一緒に入浴するツナは、けだるそうに腰をあげる。
と、ツナが腰を上げてもこちらの様子を伺っている髑髏に気づく。
「?どうかした?」
「ボスは、どうしてマフィアになろうと思ったの?」
「………え?」
唐突すぎないか、そう思いながらまっさきに否定すべき点が。
「いや、あの俺マフィアじゃないよ!」
「でもボンゴレファミリーのボスだって、教わった」
「誰から?」
「骸様と、犬も千種もそう言ってた。」
「あいつらか…。俺、周りがどう言ってるか分かんないけど、ボスになる気はないんだ」
何故か髑髏のまっすぐな瞳に見られると後ろめたくなりながら、宥めるように言い、ツナは冷や汗を流す。
「そう。
…でもボスにはボスが合ってると、私は思う。」
ドキリと心臓が跳ねる。
それは恋愛的なものではなく、プレッシャー、というにも不確かな。
そこではたと、ツナは違う考えが芽生える。
「俺のことはまあ、置いといて。…クロームはさ、骸が好きだったりする?」
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