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「咲羅っ??」
智瀬は顔を赤らめた。
「・・・そろそろ智瀬くん、仕事でしょ。出ないと間に合わなくなっちゃうよ。」
赤面する智瀬からぱっと離れ、咲羅は立ち上がった。
慌てて智瀬も立ち上がり、咲羅の手を掴んだ。
「ちょっとひどいんじゃねぇ・・・?」
「な・・・にが?」
「咲羅から誘うような事しておいて・・・逃げるわけ?」
「にっ・・・逃げてなんかっ!!」
「もう一つ、答えをまだ聞いてない・・・」
「何・・・」
「俺に触られたくない理由は・・・?」
「・・・」
今度は咲羅が赤面した。
「何?」
「・・・言いたくないっ・・・」
「ダメ」
智瀬は咲羅を引き寄せ、キスしようと顔を近づけた。
「キスはいいのに、セックスはダメ?」
「その理由は?」
「きっ・・キスはいいなんて一言も言ってないっ」
「じゃあ、キスも嫌なの?」
「う・・・」
「ちゃんと教えて。ねぇ。」
「・・・」
「咲羅・・・時間切れだよ・・・」
そう言うと智瀬は咲羅に深い、キスをした。
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