決断

7/11

7731人が本棚に入れています
本棚に追加
/423ページ
「咲羅っ??」 智瀬は顔を赤らめた。 「・・・そろそろ智瀬くん、仕事でしょ。出ないと間に合わなくなっちゃうよ。」 赤面する智瀬からぱっと離れ、咲羅は立ち上がった。 慌てて智瀬も立ち上がり、咲羅の手を掴んだ。 「ちょっとひどいんじゃねぇ・・・?」 「な・・・にが?」 「咲羅から誘うような事しておいて・・・逃げるわけ?」 「にっ・・・逃げてなんかっ!!」 「もう一つ、答えをまだ聞いてない・・・」 「何・・・」 「俺に触られたくない理由は・・・?」 「・・・」 今度は咲羅が赤面した。 「何?」 「・・・言いたくないっ・・・」 「ダメ」 智瀬は咲羅を引き寄せ、キスしようと顔を近づけた。 「キスはいいのに、セックスはダメ?」 「その理由は?」 「きっ・・キスはいいなんて一言も言ってないっ」 「じゃあ、キスも嫌なの?」 「う・・・」 「ちゃんと教えて。ねぇ。」 「・・・」 「咲羅・・・時間切れだよ・・・」 そう言うと智瀬は咲羅に深い、キスをした。
/423ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7731人が本棚に入れています
本棚に追加