決断

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「ん・・・っ」 部屋の中に二人がキスを交わすいやらしい音が響いた。 「はぁ・・・っ」 深いキスを交わし、智瀬が唇を離した瞬間。 咲羅はその場にしゃがみこんだ。 「咲羅っ??」 「~~~っ。」 「ちゃんと言わないからだよ。」 キッと咲羅は智瀬を見上げて、睨んだ。 「そんなに・・・したいわけ?」 「したいよ。」 「・・・エッチ」 「咲羅にだけだよ。触りたいって思うのは。」 「・・・」 「キスだけじゃ、もぅ足りない・・・」 「・・・」 「我慢し過ぎて、気が変になりそう・・・?」 「え?」 「蓮くんから聞いた。智瀬くんがそう言ってたって・・・」 「あいつ・・・」 「今、気が変になってる?」 「・・・めちゃめちゃなってる・・・咲羅からキスされて・・・もー限界。」 「・・・」 「して、いいか?」 「だめ・・・」 「おい、普通ここではいいって言うだろ?」 「だって・・・」 「なに?」 「心臓が壊れる・・・キスするだけで壊れそうになるのに・・・それ以上なんて無理・・・」 「・・・それがしたくない理由?」 咲羅はさらに顔を赤くした・・・。
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