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久々の休みの日、
テレビを見ながらくつろぐ咲羅の部屋に、蘭がやってきた。
「珍しいじゃん、蘭が家に来るなんて」
咲羅は蘭を向かえ入れ、温かい紅茶をいれた。
「最近会ってなかったからさ~話したくて」
「ふ~ん」
紅茶にミルクを混ぜながら、咲羅はテレビに目をやった。
「聞いてるの、咲羅?」
「・・・え?」
「あんた、二人の男に告白されたんだよ。」
「まぁ、そうなるね。」
「で、本当の所どーなの?」
「どうって・・・別に。二人にはちゃんと答えはだしたし・・・」
「気持ちが変わることはないの?」
「・・・ないよ。二人とは付き合わないよ。」
あまりにも複雑化してきた関係に咲羅は多少の面倒くささを感じはじめていた。
「全く。そんなんだから、いつまでも恋ができないんだよ。」
「いーもーん。看護師だから一生一人でも生きていけるもーん。」
「可愛くない!!」
蘭は咲羅のほっぺたをつまんで叫んだ。
「直人くんてば、何で咲羅が好きなんだろ?」
まじまじと咲羅の顔を見て蘭が真剣に言った。
「・・・顔?」
「蘭!!」
咲羅は蘭の頭を叩いた。
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