たからもの

嫉妬

毎日のように届く智瀬からのメール。

携帯の受信Box内に貯められたメールの大部分を占める。

そんな中、

📩午後11時に。

と短文のメールが智瀬から届いた。

「なにが？」

意味がわからないメールに咲羅は返信した。
しかし、智瀬からの連絡はこなかった。

咲羅は17時に仕事を終え、帰宅途中だった。
ふいに、空を見上げるとパラパラと雪が降っていた。

今日はハロウィン。

綺麗な夕日が照らす中、雪が次第に降り積もっていく・・・。