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もやもや
車にひかれたカエル
べた付いた傘の柄
不機嫌なカラス
トンネルの中の落書きは汚れて見えた
赤でなぐっただけの雲のように
曇った窓ガラスに
夢中で夢を描いたのはいつのことだろう
年をとるから難しくなるんぢゃない
経験を重ねたからなんだ
醜い自分の横には
同じ様なやつも映っているけど
それはきっと幻覚だ
僕の背はとても小さくて
僕の世界はまだ狭くて
広く 遠い あの青さに
届く訳なんてないんだ
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