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はる
風が吹かなければ暖かいのに
ほんの一瞬だけ
世界が太陽の光だけになる
体の中が透明な水で満たされる
こんな日に
頭打って死んだら
気持ちいいだろうな
もうすぐ
春
ぼんやりして眠たくなる
何でもできるような
何かが終わってしまったような
雪が溶けると春になる
その一滴で
コップから溢れてしまうように
気付かないくらい
いつのまにか
人が狂うのも春なんだよね
歪んだ絆を消化したら
ちょっと散歩に出かけよう
咲き乱れる色彩に身をゆだね
壊れてみるのも悪くない
。
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