京都

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まだぐつぐつと揺れている豆腐の下に、お玉を入れて掬う。 「お湯が撥ねるから、ゆっくりお湯を切ってね」 ユリウスが口を出す。 ミナはゆっくりとお湯を切って、お椀に入れる。 「はい、どうぞ」 ナオに渡す。 「ありがとう」 ナオは微笑み受けとる。 「できたよ、ね?」 満面の笑みをユリウスに見せる。 「うん」 終始不安そうに見守っていたユリウスも微笑む。
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