京都

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もう一度顔を見る。 柔らかい金髪。 触らないと精巧な陶磁器のようにさえ思える美しい肌。 いじっていないのに整った眉毛に長い睫毛。形の良い鼻と綺麗な唇。 こう見るとやっぱり15歳の幼い従兄弟に見えた。 眠る顔を可愛く思い、頭を撫でる。 この前は大人になったと思ったのに、振り子のように考えが揺れた。 眠くなるまで見つめた後、ミナも眠りにつく。
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