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「…」ミナはモエの答えに口をつぐむ。モエの言う事は正しいが、ウィルを心配する気持ちがミナの心に引っ掛かる。
モエはそんなミナの頭を撫でて、抱き締めた。「大丈夫。ママを信じて」
「…うん」
モエは元看護士でもあってか、ウィルは現在も健康だった。
その日の夜、コンサート後にウィルは近くのホテルに泊まる。
そこから車で少し行ったレストランで打ち上げがあり、いつもはモエか事務所の人間だったがこの日はミナとユリウスが代理で出席した。
ミナは髪をアップにして黒のベロアドレス。アクセサリーはシンプルなダイアモンドのピアス。
ユリウスは黒のスーツと、細いネクタイに白いシャツを着ていた。
二人の姿はすぐに人々の目を引く。
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