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カシミアの赤茶のセーター、濃紺のジーパンとブランド物のシューズを着こなし、背中に荷物が入った斜め掛けショルダーがあり、子供っぽく可愛らしかった。
手にはマフラーを持っている。慌てて追いかけて来たようだった。
男の子はミナの横に並ぶ。
165センチでヒールのブーツを履くミナより背は高いがミナに縋るような目をする。
「どうして行っちゃうの?」
「…だって学長との話しが長くなりそうだっでしょう?図書館で待ってようと思ったの」
ミナは前を向いたまま答えながらも歩き続けた。男の子もついて来る。
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