ジャズと殺しと男と女

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そして四日目の夜 「ボクはいろいろ君に話したけど、君はまだなにも語ってはないね・・」 「そうだったかしら?いいじゃない・・謎の女で・・」 「君の謎を解く鍵・・1、煙草・・2、香水」 「なんの話・・」 「きょうは君に頼みができた」 「・・・?」 「だめだよ・・現場近くに吸殻落しちゃ・・それに現場に香水つけていっちゃ・・ね・・きのうも警護してたらやられてしまって・・きょうは非番だったんで、捜査員に聞いた狙撃現場に行ってみたんだ。驚いたね・・300Mは離れてた。薄く薄く君の香水の残り香があったよ。そして現場近くの階段にそう、この煙草の吸殻があった。君のルージュと同じカラーのね」 「偶然でしょ・・そんなの」 「前の2件の現場に同じ吸殻があったんだけど」 「!」 「これはまだ捜査員には言ってない・・ボクだけが握った事実・・この吸殻と鑑識で照合すれば君を参考人くらいでは調べられる」 「・・それでわたしに・・頼み事とは・・」 「殺ってほしい奴がいるんだ」 「あら?意外な頼み事ね」 「報酬はボクが黙して語らない事ときょうのここのお代かな」 「ずいぶんと寂しい報酬だこと」 「明後日にまたボクは要人警護するのだけど」
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