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アカネ
「明日から授業だね。私ね、算数はわかるよ。」
横に並んで歩く茜。
この道は車が一台ギリギリで通れる程度の幅しかなかった。
そして少し行くと十字路にぶつかる。
そこに人影が見えた。
???
「いいなぁ~。オレたちとも一緒に帰ろうぜ。」
十字路と電信柱の影から3人ほど出てきた。
アカネ
「だ、誰?それに、手に持ってるのは何?」
その三人組は右手にプラスチックのパイプ、左腕にバケツのふたを持っていた。
ジロウ
「オレは巍和小二年の藍岡 司郎(アイオカ ジロウ)だ。後ろの2人はオレの部下。あんたら、難呉小だろ?」
将はとっさに茜を後ろに隠した。
ショウ
「そうだけど…なんか用?」
ジロウ
「とぼけるなよ。オレ、短気だから率直に言うけど、“バンダナ”よこせ。」
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