新しい風

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「じゃあ、マネージャーでいいから入部してみないか?」 汗を拭くためタオルを取りに来た柿崎がそう言った。「でもマネージャーならもういるだろ?」 と優斗は女の子の方を見て言う。 「秋穂はバスケ未経験者だからな。スコアとか今だに書けないし。」 柿崎は女の子の方を見て、少し意地悪く見せるように笑った。 「それは、俊君がちゃんと教えてくれないからじゃない!」 と頬を膨らませて女の子がふてくされる。 「とにかく、経験者がマネやってくれると、色々助かること多いし、考えといてくれよな。」 そう言って柿崎は女の子から逃げるように練習に戻って行った。
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