岩見沢西高校 入学

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北海道岩見沢市に新たな春が訪れる。 市内や他の市の中学校を卒業してきた人が各々違う新しい道を歩きだす。 ここは岩見沢西高校。 新年度の入学式が行われた。周りは知らない生徒がいっぱいいる。 入学式は緊張感が漂っている。 そんな中に、どこにでもいそうな学生 佐藤アキがいた。 アキは岩見沢市立緑丘中学校出身。バスケット部に所属していた。 なぜ西高に来たかって?? 理由はない。 岩見沢緑陵高校に落ちて、流れてこっちに来た結構どんくさい生徒なのだ。 入学式が終わり、翌日に新入生歓迎会が行われた。 アキは知ってる人がいなく苦痛を感じていた。 まじつまんない… ちっちゃい声でぶつぶつ言っていた。 すると、パッと周りを見回した。 『あっ…』 隣に座っている生徒を見た瞬間、驚いて声をだしてしまった。 『??』 隣の学生は何だこいつ! と言う目で見ている。  アキが勇気だして声をかけた。 『君、長沼中学の石川じゃない??』 『え?そうだけど…』 彼の名前は石川アツシ  長沼中学出身。バスケ部に入っていた。 中学最後のバスケの大会で空知2位の成績を出した長沼中学のエース キャプテンをやっていた。 アキはその様子を客席で見ていたから覚えている。 アツシが口を開いた。 『誰??あったことあったっけ??』 アキは自己紹介した。 『俺緑中でバスケやってた佐藤アキって言うんだけど…練習試合とかでやったことあるよね?覚えてない?』 沈黙 『ごめん…わかんないわ。緑中ならヒロアキとか選抜で来てたから覚えてるけど。』 『そっか…バスケ部入る?』 『わかんない…』 なんか会話がつづかなかった。 新入生歓迎会でバスケ部の紹介が始まった けどなんかパッとしなかった。 顧問がいなく、生徒が全て練習メニューを考えてやっているらしい。 そんなんで試合に勝つことができるのだろうか。  そんなかんなで、不安になりながらアキはとりあえずバスケ部の見学に行くことを決意。
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