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-亀ちゃん目線-
『もうすぐ修学旅行だ。ぉ前ら風邪ひくなよ!』
キーンコーン カーンコーン
トコトコトコ…
HRが終わって、俺の席まで来たのは、俺の愛しい人。
『亀、ジュース買いに行くけど行く?』
「行く♪」
『赤西、俺らは~?』
「散れッ」
『ヒッデェ。笑』
中丸たちと、そんな事を言いながら笑ってる仁。俺も吊られて笑う。
田口『聖は?』
『いらねッ』
赤西『なぁ!行こうぜ』
ガタガタ ガラッ
トコトコトコトコ…
売店までの廊下を5人で歩く。
『はぁ…』
「仁、どうしたの?」
『聖マジでウザい…ムカつく』
仁と聖は1年の時に喧嘩したまま、仲直りしてない。むしろ、目が合う度にガン飛ばし合い。見てて、こっちが怖い💧
「何飲む?」
『俺は〇★×△』
「ぉ前ら、一緒に言ったら分かんねぇだろ💧」
『ははは。』
「ったく、何飲むの?」
中丸『俺コーラ』
田口『ミルク』
上田『メロンソーダ』
「『ガキ?笑』」
『うるせぇ!つか田口もミルクってガキじゃん!』
「『確かにね♪』」
『ガーン』
「仁は?」
『俺はココア』
「じゃぁ俺、ミルクココアっ」
田口・中丸『ラブラブめっ^^』
「ほっとけっ///」
『!!』
「仁、どうしたの?」
仁の視線の先に、バッって皆で振り向いた。
「聖?」
トコトコ…
チャリン ピッ ガタンッ
トコトコトコトコ…
ジュースを買って、黙ったまま教室の方へ歩いていった。
ガタンッッ バンッ
ビックリして振り返ると、仁が荒れてた。
「仁ッ…」
『何だよアレ。マジでウゼぇ!』
ガタンッッ━━━
そこいらの物を蹴飛ばして教室に向かう仁。すごい怖い。
仁はキレやすいから、いつ暴れるか分からない。こんな状況が、いつまで続くの?
━━━放課後。
あれから教室内では、俺たちの席周りだけが険悪なムードに包まれてた。仁と聖は、もちろん話なんてしてない。俺たちが周りで笑って会話してても入ってこない。
こんな日でも放課後に遊び過ぎて夕方6時半過ぎ。
6人で歩いてる今の帰り道ですら、険悪なムードのままだ。
途中から、バラバラになる帰り道。別れる時ですら、“バイバイ”とか“また明日な”だけで別れる。いつもみたいな、ふざけがない。
別れてからは、まだ仁と聖と俺だけだ。
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