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時刻は午後4時を過ぎ、教室には掃除が終わり、帰ろうとしている俺と天川さんだけしか居なかった。
カバンを持ち、先に帰ろうとして別れを告げようとしたら、天川さんの方から先に話しかけてきた。
「ねぇ、大和くん。
一つ訊いていいかな?」
ん、と振り返って訊いた。
「大和くんは…魔法って信じる?」
何を訊き出すかと思えばそれですか…
全く…彼女いる?とか、好きな人いる?とか訊かれるのかと思ったよ。
余りにも拍子抜けだったから、一呼吸をおいて返した。
「……んー、あるんじゃないかな。実際に視たことは無いけど、何かありそうじゃない?」
天川さんはいつもと変わらぬ表情で返した。
「そっか!
私もそう思う!何かいいよねぇ」
「だよな!!!でも俺、魔法はこの世にあるとホントに信じてるからさ。
まぁ、俺の根拠はただの漫画の見すぎかもしれないけどねっ♪」
笑いながら俺も返した。
すると次第に天川さんの表情も笑顔になって、話しは何だかんだと盛り上がった。
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