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X、解散。
もちろん解散ライブにも行けない。
残念な気持ちでいっぱいだ。
俺もバンドがしてぇな~。
いつの間にかそんな気持ちが強くなっていた。
でも俺のクラシックギターで何ができるん?
悪あがき。
悪ふざけ。
そんな風に人から見られるだろう。
気持ちだけ強くなった。
そんなときヒロから一本の電話があった。
『もしもし、何してる?』
俺は『特に何もしてないよ。』
ヒロは『今から会える?ちょっと話したい事があるんだけど。』
俺は『おう、いいよ。』
時刻は夕方6時30分。
ヒロがうちに来ることになった。
話?なんだろう・・・・・?
20分後。
ヒロが到着。
部屋に招き、さっそく俺は気になってた事を聞く。
『いきなりなんだけど、話ってなんだよ?』
ヒロはもったいぶらせる感じで『まあまあ、そんな慌てるなって。実はたいした話じゃないかも。』
なんだよ。それ。
心でそんなことを思った。
ヒロは部屋を見渡しながら『あっギター弾いてる?』
俺は『おう。壁だよ。壁。なかなか上達しね~よ。』
ヒロは『そっかぁ。まあいきなりはうまくならないよ。継続は力なり。』
今日のヒロは何が言いたいんだ。
しばらく黙ったままになった。
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