人気者になりたくて。

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しばらく黙ってたヒロが口を開く。 『てか、X解散したな。』 黙り込んで言いたいことはそれかよ。 俺は『ああ、残念だよ。』 続けてヒロは『あのさ、Xみたいなとは言えないんだけどバンドやらね~?』 一瞬意味がわからなかった。 二人で? 俺は『どうゆうこと?よくわかんないんだけど。』 ヒロは『だからまずは二人で組もうぜ。まあ、メン募とかいろいろすればなんとかなるって』 疑問は一つや二つじゃなかった。 俺は『てか、まず俺は何をやるんだよ?ギターもエレキなんて弾いたことね~し。』 それはヒロも知っていた。 ヒロは『あのさ~楽器屋は高いけど中古屋を見に行ったら?もしエレキが欲しいなら多分楽器屋の半値以下で買えると思うよ。』 なぬ!!!!!?? そんな情報は初耳だ。 俺は『そうなんや。じゃあ1回見てみようかな。またバンドの話はそれから考えるわ。』 ヒロは『わかった。俺はとりあえずまずはドラムを探してみるわ。』 そう言ってヒロは帰った。 時刻は8時近くになっていた。 ウズウズした。 ある所に電話した。 『もしもし、あの~今日って何時までやってますか?』 中古屋にかけてしまった。
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