共同戦線

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「…………誰?」 声はしたが気配は全く感じなかった。 「ふふっ……賢者のおじさまは生きてるのかしら?」 「!!!!」 おそらくゲオルグの事を言っているのだろう。 ゲオルグが重症を負った事を知っていると言うことは、その原因であるのだろう。 それは最悪の相手である事を示す。 「…………あんたが、魔族……」 不意打ちとは言え、ゲオルグを一撃で倒した相手。 決して油断出来ない。 リィンは不用意に近付こうとせず距離を取る。 「セシリアはどこにやったの?」 目的はセシリアの救出だ。 無理に戦闘する必要はない。 「聖女ならここにはいないわよ」 女は不気味に微笑みながら言った。
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