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「あまりうろちょろされると困るの。あなたにも消えてもらおうかしら」
女はそう言うと右手を軽く上げる。
すると女の瞳が赤く輝いた。
「!!!!」
その瞬間強い殺気を感じたリィンは殆ど本能的に剣を振った。
何かを斬った手応えを感じ剣を振った方を見てみると地面から黒い突起が生えていた。
突起はリィンの剣に斬られていたが剣を振らなければ確実にリィンの胸を貫いていただろう。
(見たこともない魔法…………これがこいつの力?)
想像していたよりも地味だが、音も無く鋭い針が一瞬で襲いかかる。
不意を付かれると避けようがない。
「…………フフッ」
女はリィンの技を見てより一層不気味に微笑む。
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