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魔族の女『クローレ』が去った後も念の為牢獄を隈無く探したがセシリアは何処にも居なかった。
「やはりあいつが連れて行ったの?」
どうやらセシリア救出には一足遅かったようだ。
仕方なしにリィンは来た道を戻り、地上を目指して走り出した。
「セシリア…………もう少しだけ待ってて」
セシリアは意地でも助け出す。
新たに決意しながらリィンは駆ける。
するとまだ見張りが残っていたのか、前方から盗賊が三人組で現れた。
「あんた達に構ってる隙はない!!退きなさい!!」
リィンは走りを緩めず盗賊達に突っ込んだ。
剣に手をかけると抜くと同時に盗賊の一人を斬り伏せる。
残った盗賊も剣を振り回すがリィンには掠りもしなかった。
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