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リィンは災厄が暴れ回る戦場を後に、邪教徒の神殿を目指した。
「やっぱり、あいつは敵に回したくないわね」
魔導器を持った魔族の驚異を目の当たりにしたリィンは心底そう思っていた。
また、クローレもこれほどの力があるのだろうか。
だとすると神殿で出くわさない事を祈るばかりだ。
リィンが崖を登っている最中に既に数十人の盗賊を倒したディザスターは疲れる様子を見せることなく戦い続けていた。
もう百人近く倒しただろうか。
横薙を中心に広範囲を攻撃し、一撃で数人の盗賊を倒す。
無心に剣を降り続けていると上空から大きな影が降りた。
ディザスターはとっさに背後に飛んだ。
その直後、ディザスターが居た場所が轟音と共に砕け散った。
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