邪教

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「言いやがったな!?ならてめぇの面をぐちゃぐちゃにしてやるぜ!!」 思った通り挑発に乗ったジャミルは斧を振り上げ迫る。 これでこの男を倒せば早々に敵の中枢を挫く事が出来る。 「うおらあぁぁぁぁぁ!!」 気合い一閃、巨大な斧が振り下ろされる。 強力な一撃だが紙一重でかわせる速さだった。 その瞬間、斧に施された装飾の宝石が輝くのが見えた。 ディザスターはこの輝きを見ると、紙一重でかわすのを止め、大きく後ろに飛び退いた。 次の瞬間、ディザスターの立っていた場所に斧が振り下ろされ大地を砕く。 砕けた大地に呼応するかのように周囲の地面が隆起し、広範囲に渡ってバラバラに なった。 「…………魔導器か」 千人殺しの本質はおそらくこの魔導器の力なのだろう。 紙一重でかわしていたら今頃大地に押しつぶされているはずだ。 「よくかわしたな。だが俺の魔導器『グレイブディガー』からは逃げられやしねぇぜ」 巨大な斧が再びディザスターに襲い掛かる。
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