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かわせない速さではない。
しかし、距離を詰めれば大地を砕かれ再び離される。
体力勝負で負ける気はしないが、持久戦を繰り広げる時間はない。
今は一刻も早くリィンの後を追わなければならない。
「どうした?命乞いなら聞いてやるぜ?」
余裕を見せるジャミルに対しディザスターは溜め息を一つ吐いた。
「悪いが時間がないんでな…………一気に方をつける」
ディザスターは剣を眼前に構え魔導器カタリストを発動させる。
すると剣が青白く輝き始めた。
「ならてめぇが死んで終わりだああぁぁぁ!!!!」
ジャミルが怒号を上げ斧を振り下ろす。
大地は砕け、今までの攻撃よりも遥かに多く、大きい石礫がディザスターに迫る。
石礫がディザスターに襲いかかる直前、その双眸が赤く輝いた。
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