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「勝手に喰らうな…」
「勝手に喰らうと、お叱りを受けるぞ…」
「館に連れて行け…」
「先ずは…」
鬼の一人が少年を見て呟いた…
「血の匂いは…
お前に付いた返り血か…
人を殺めたのか…
大した童だ…」
少年は動く事が出来なかった。
鬼は少年を担ぎ
笑いながら走り出した。
“私の命数も
尽きるのだろう…”
少年は意識が遠のき
やがて暗闇に包まれて行った。
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