第40話:ちょっとひと息④

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そんな調子でどんどん酒が進む馬鹿二人。最終的に勝敗などは遥か彼方に追いやられ、ただの泥酔者が出来上がった。 「あ゙ー……あったまイテェ」 翌朝。鈍器でガンガン頭を滅多打ちにされているような痛みに、なす術もない私。 「うえっ……気持ち悪っ……」 友人はそれに加え、胃のむかつきを訴える。 二日酔いで喉は内側が張り付かんばかりにカラカラ、体調最悪、酒臭い息……。このままではいけないと、私たちは重い身体をなんとか動かし、薬局へ向かった。 「……なんかさ、くだらねーことしたよな、俺ら」 青白い顔で液体薬を飲む友人。 「ああ、しかも合コンとか、大勢いる時なら分かるけど、男二人でやるもんじゃないっていう」 私もミント臭溢れる甘苦くスースーする液体を一気に飲む。これが本っっっ当にマズイ(怒りがこもってます)! 「確かに。でもさ……」 遠い目を晴れた空に向ける友人。 「空は今日も青いな……」 私も友人の真似をして空を見上げる。 「平和だなぁ……」 「ああ、平和だ……」 薬局の前に座ったまま気持ち悪くて動くこともできず、ボケッと空を眺める馬鹿二人。通行人の目は冷ややかだったが、太陽は私たちを優しく照らしてくれていた。
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