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「ここはCの部屋だ!もうお前がいていい場所じゃない!こんなに床汚しやがって!家賃払わねぇなら今すぐ出ていけ!」
確かそんなことを言った覚えがある。
恐怖より怒りが先行し、おバカなことを叫んだ。
「あああ……あ……」
Cは私とソレを見比べながら、依然恐怖で硬直している。
ソレはそんなCと私を交互に見やると、諦めたのか、悲しげな表情で消えていった。
* * *
その後もCはアパートに住み続けた。
電気の下に現れた、舌が伸びて汚物を垂れ流した女の霊。悲しそうに助けを求める顔など見なかったというように。
今にも壊れそうなアパートを選ぶ男だ。細かいことはあまり気にしないのだろう。
幸いなことに、あれから彼女は出なくなったという。
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