出会い

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翌朝、 俺は少し早い時間に起きた。 今日から新学期。 2年なって早々遅刻は 出来ないからね。 支度を済ませ玄関に向かうと、 ピンポーン。 予想通りかな。 玄関の扉を開けると、 「おはよー。って海斗、  もう支度終わってたの!?」 いつもと違う光景に、 新哉は驚いていた。 『おう。  この時間に新哉が来ると  予想してたし、  新学期早々遅刻は  出来ないだろ。  まぁ、そういうことだから、  早いとこ行こう』 そう言い終わると新哉は、 がっかりした表情をして、 「俺が早くここに来るのは、  あの広いリビングで  ゆっくりまったり  する為なんだぞ。  俺の楽しみな時間を返せ」 ・・・こいつ、 そんなことの為に 早く来てたのか・・・ 『今日早かったのは特別だ。  明日からは  いつも通りだから、  くつろぐなりなんなり  勝手にすればいいだろ』 「おっ、マジ!  じゃぁ明日からは、  紅茶の準備もしといてよ」 『調子に乗るな!』 俺は新哉の頭をこづいた。 朝一かららこんな かったるいやり取りをしつつ、 学校へ向かうため家を出た。
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