始まり

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ピンポーン。 げっ!もぅ来たのか。 俺は玄関に向かいドアをあけると、 「よっ、海斗。 支度できてっか?」 『よって、新哉。 お前、約束の時間までまだ 30分もあるんだぞ』 こいつは、 阿久津 新哉(アクツ シンヤ)。 高校に入って出会い、 何故かいつも一緒に いるいわゆる親友なのかな。 「そういう事はあまり気にするな。 それより、早く行こう。 春休み最終日なんだから 有意義に過ごさないとね。」 満面の笑みで答える。 新哉を見て少し呆れながらも、 『有意義って。 新哉は毎日、 同じように遊んでただけじゃん。 まぁいい。 今、支度してくるから、 リビングで待ってろ』 と、言い残し 部屋に戻って支度を始めた。
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