プロローグ

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J「行くのも行かないのも貴方の自由ですよ、ただ、貴方に何処にいても生きていける力は授けたしそのための戦法、血肉を掛ける意味と覚悟を教えて差し上げましたからね」 シンジ「うん、Jには感謝しても仕切れないけど…でもどうして僕なんかにこんな尽くしてくれるの?Jには何の得もないのに…」 しばしの沈黙の後Jは語った J「…分からなくても良いのですよ、貴方が生きていける事にこそ意味があるのですから…これだけは約束してください」 シンジ「何?J…」 J「死なないで下さい、死んだら単なるたんぱく質とカルシウムの塊になるだけ…それから先は無そのものなのですから…だからどうか…死なないで下さい」 Jは本当に心配そうな顔をしながらシンジを見つめた…シンジにはまだその意味が分からないがJが僕の心配をしているのだけは分かった シンジ「…J、僕やっぱり行くよ…あの糞親父が何考えて今更僕を呼び寄せるのかも気になるしね」 J「そうですか…では行く前にこれを渡しましょう」 Jは隣の部屋に行き戻って来た。右腕に刀を持ちながら シンジ「J、それは?…」 J「貴方用に合わした刀ですよ、“収納の仕方”はお分かりですよね」 シンジ「分かってるよ」 シンジは右腕にナイフを出し、そのナイフで左腕に傷を付けた。勿論傷口からは血が出ており、その血を刀に染み渡らせるかのように垂らした シンジ「…よし、おいで」 シンジがそう言うと刀はシンジの右腕に納まり、次の瞬間消えるかのように消滅した(いつのまにか右腕にあったナイフと左腕に付けた傷も消えていた) シンジ「ふぅ、何回やってもこれは慣れないなぁ」 J「さて、もう行きますか?」 シンジ「…うん、ありがとうねJ…行って来ます」 J「はい、行ってらっしゃい」 シンジは家を出ていった…自分の避けられない未来をしるかのように J「…すみませんねシンジ君…貴方と再び会えるのが楽しみですよ」 Jは笑っていた、不気味に口の端を曲げながら…
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