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「たまには帰ってこい。
お母さんも心配してるぞ」
「うん…年内に一度帰るね」
「その男の事は心配しなくていいから。
やましい事がないなら堂々としてろ。
もし電話がかかってきてもお父さんやお母さんは一切相手にしない」
「ありがとう」
電話を切った後、涙が溢れて止まらなかった。
子供の時からずっと父親が怖かった
いつもびくびくしながら父親の顔色を見ていた。
その父親がこんなに優しい言葉をかけてくれるなんて…
少しだけ勇気が出た
拓哉に立ち向かう決心がついた。
拓哉は陰険な性格だ。
中途半端な別れ方をしても後味が悪い
私は拓哉の親に会ってすべてを打ち明けようと決めた
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