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・天正十年(1582)安土城
織田信長が敦盛を唄い舞っている。
「人生五十年・下天の内をくらぶれば夢幻のごとくなり・・夢幻の・・」
閃光が空に走る!
「な、なんじゃ今のは?」
森蘭丸が答える。
「稲光かと・・」
「空を横に走る稲光などあるものか・・はて面妖な・・」
・現代・富山湾
海岸にサイレンが鳴っている。蜃気楼が現れたことを知らせるサイレンだ。
人々が海岸に集まり遠くに見える蜃気楼に酔っている。
そこにKNBの梅田恵子アナが中継に来る。
「ただ今、富山県魚津市の富山湾沿いに蜃気楼が見えております。幻想的なシーンです」
嬉しそうまたは楽しそうにリポートしていた通称小梅だが、瞬間にして顔色青ざめ恐怖の表情となる。その目に映ってきたのは・・・。
「ゴ、ゴジラ!!」
蜃気楼の中から出てきたように突然に姿を表す怪獣・ゴジラ!!
逃げ惑う人々。
ゴジラの雄叫び!
・自衛隊本部。
各部署のスピーカーが鳴り響く!
「ゴジラ出現!ゴジラ出現!G壊滅チームはただちに出動せよ!」
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