期末

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そして翌日…飛鳥先輩は予告通りいなかった。 ぶつぶつと文句を言いながらも、響鬼は仕事をこなしていく。 「いつくるのかな…」 「さぁな」 ぴりぴりとした空気…怖いほど先輩たちは気を張っている。 「神楽先輩…」 「どうした」 春日くんは何ともいえない顔をして生徒会室に入ってきた。 「藤崎学園の人たちがきました」 「……通せ」 春日くんはうなずくとまた部屋を出て行った。 「来ちゃったね」 「仕方ないだろう?一応毎年のことだ」 「毎年のこととはいえ、さすがに彼らに会いたくはないですね」 レイナちゃんは朱鷺先輩の腕にしがみついた。 「そんなにまずい人なの?」 「会ってみればわかりますよ。あぁ聖さん…響鬼のそばにいたほうがいいですよ」 私は持っていた書類をテーブルにおくと朱鷺先輩の言葉通り響鬼のそばに寄った。 響鬼は机の影になって見えない私の手を握る。 その手はわずかに汗ばんでいた。 「お連れしました」 春日くんが入ってくる。 四人の男性がその後ろに立っていた。 .
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