期末

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そのあとその子をなだめて自己紹介がされた。 「禊陸。藤崎学園生徒会書記だよ」 「禊海。同じく藤崎学園生徒会副会長」 黒髪赤眼が陸、金髪青眼が海? 「禊空。藤崎学園生徒会会長だ」 銀髪碧眼の人が空… 私たちの視線が残る一人にむいた。 「綾瀬翔(アヤセカケル)。藤崎学園生徒会会計だ」 「またの名を藤崎学園の姫だよー」 「姫言うなっ」 ぎゃーと翔くんが文句を言った。 …男子校で姫って…なんでしょうか。 「君たち、紫苑ちゃんたちには免疫ないんだからその辺で」 みやび先輩がつっこんだ。 てか、はじめてだ。 まともじゃないように見えた先輩たちがまともに見えるのは… 「なんか個性強い…」 「まぁ…陸海空だからね」 あははーとのんきにみやび先輩が笑う。 「てか、何よりも気になるのが…裏生徒会のはずの朱鷺たちがなんでここにいるのかってことなんだけど」 知らないの?という顔をして朱鷺先輩が三人をみた。 「統合ですよ。飛鳥が決めました」 半ば強引に、だけどね。 三つ子と綾瀬くんは、へぇっとつぶやいてうなずいた。 「さすがは飛鳥」 「その飛鳥はどこに?」 あ、話が元に戻った。
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