期末

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九月。 夏休みがあけて一週間が経過した。 「紫苑ちゃん、ここ教えて」 「いいよ」 私たちは期末試験に向けての準備中。 これが終われば授業はない。 あとは文化祭の用意だけ。 「紫苑ちゃんの説明わかりやすいね。はぁーレイナバカだからなぁ」 「大丈夫だよ。こんな私の説明で理解しちゃうんだから」 元々対立していた私が所属する表生徒会とレイナちゃんが所属していた裏生徒会は夏休み前に統合された。 今は表生徒会室で一緒に働いている。 寮も一緒になったんだよね。 「レイナ、聖さん、少し休んだらどうですか?」 元裏生徒会の会長だった時雨朱鷺先輩。 優しい、レイナちゃんの彼氏…らしい。 「朱鷺、悪いがこっちを手伝ってくれ」 「はいはい」 朱鷺先輩と幼なじみのような関係の飛鳥先輩。 高等部で一番えらい人。
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