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俺はギルドから結構離れた森に着いた。
外はまだ明るいのに、この森では光が全くと言っていい程射し込まない。
森の入口は先が見えない程暗く、一度踏み入れると二度と出てこれないように感じる。
「さて、さっさと終わらせないとエレナが来ちまう」
遅れると後が面倒だと思い、暗黒の森へと足を踏み入れた。
*
「いねぇ!」
あれから結構探したのに1頭も姿が見えない。
ホントにいるのか?
やべっ、なんか不安になってきた……。
仕方ない。
「アビス、ルシア、レイア」
その瞬間、眩しい光が俺の周りを包み込む。
そして光がおさまると、3人の人間が現れた。
人間ではないんだけれども……。
『久しいな主よ』
「あぁ。久しぶりだなアビス。ルシアにレイアも」
『それで?我等属性神を呼び出すとはよほどの事態なのか?』
周囲を見回しながらルシアが訊ねてくる。
下手なこと言ったら殺されかねないな……。
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