78717人が本棚に入れています
本棚に追加
/578ページ
しばらく瞼を閉じていたアビスが突然目を開ける。
『主、いたぞ!』
どうやら見つけたようだ。
「何処だ!?」
『こっちだ!』
アビスは森の奥へ向かって走り出した。
それを見て俺達も後を追う。
やがて俺達の姿は、深い闇に溶け込んでいった。
*
「いた!」
アビスが向かった森の奥……。
そこでは確かに、5頭のドラゴンがうろついていた。
『でも、何だか様子がおかしいですね……』
『……操られてる?』
「何っ!?」
ルシアの言葉に驚く俺。
確かにドラゴン達は様子がおかしかった。
目が赤く呼吸もおかしい。
操られてると言うより、暴走状態と言ってもいいぐらいだ。
その時、ドラゴン達が俺達に気付いた。
「チッ……気付かれた!みんな、1頭ずつ頼む!」
3頭はアイツらに任せ、俺は近くにいた2頭のドラゴンに向かって走り出した。
最初のコメントを投稿しよう!