任務

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しばらく瞼を閉じていたアビスが突然目を開ける。 『主、いたぞ!』 どうやら見つけたようだ。 「何処だ!?」 『こっちだ!』 アビスは森の奥へ向かって走り出した。 それを見て俺達も後を追う。 やがて俺達の姿は、深い闇に溶け込んでいった。        * 「いた!」 アビスが向かった森の奥……。 そこでは確かに、5頭のドラゴンがうろついていた。 『でも、何だか様子がおかしいですね……』 『……操られてる?』 「何っ!?」 ルシアの言葉に驚く俺。 確かにドラゴン達は様子がおかしかった。 目が赤く呼吸もおかしい。 操られてると言うより、暴走状態と言ってもいいぐらいだ。 その時、ドラゴン達が俺達に気付いた。 「チッ……気付かれた!みんな、1頭ずつ頼む!」 3頭はアイツらに任せ、俺は近くにいた2頭のドラゴンに向かって走り出した。  
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