任務

13/19
前へ
/578ページ
次へ
とりあえず口を塞いでいた水を消してやった。 「ハァ…ハァ…ハァ……」 エレナが俺を睨んでくるが、涙目+上目遣いだからまったく怖くない。 むしろ可愛い……。 「酷すぎだよ……」 「俺はちゃんと起こしたし確認もとったぞ? 起きなかったエレナが悪い」 「うっ……汚(けが)された……」 ベッドに手を着き、怯えるように泣き真似をするエレナ。 「人聞きの悪いこと言うな!」 まったく……。 さて、そろそろ事情を聞こうか。 「なぜ俺のベットで寝ていた?」 「えっと、それは……」 エレナは視線を落ち着きなく左右に走らせる。 「それは?」 俺は手に雷の魔力を纏わせた。 「っ!実は……」  
/578ページ

最初のコメントを投稿しよう!

78736人が本棚に入れています
本棚に追加