78736人が本棚に入れています
本棚に追加
とりあえず口を塞いでいた水を消してやった。
「ハァ…ハァ…ハァ……」
エレナが俺を睨んでくるが、涙目+上目遣いだからまったく怖くない。
むしろ可愛い……。
「酷すぎだよ……」
「俺はちゃんと起こしたし確認もとったぞ?
起きなかったエレナが悪い」
「うっ……汚(けが)された……」
ベッドに手を着き、怯えるように泣き真似をするエレナ。
「人聞きの悪いこと言うな!」
まったく……。
さて、そろそろ事情を聞こうか。
「なぜ俺のベットで寝ていた?」
「えっと、それは……」
エレナは視線を落ち着きなく左右に走らせる。
「それは?」
俺は手に雷の魔力を纏わせた。
「っ!実は……」
最初のコメントを投稿しよう!