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男はまるでゴミでも見るように、クラッドの隣に倒れている父親を指差す。
「……ぇ……た……」
「ん?」
「お前が父さん達を殺したのか……!」
クラッドは殺気を込めて、男を睨み付けた。
「あの男の息子でしたか。
これは失礼しました。今すぐ親の元へ逝かせてあげますよ」
男はクラッドの殺気など効かないと言わんばかりに、怖い怖いとおどけてみせる。
「……し……る……」
「ん?さっきから声が小さいですよ」
「殺してやるっ!」
瞬間、クラッドは地を蹴り、男に飛びかかった。
「やれやれ……」
男は一度溜め息をつくと、飛びかかってくる少年を冷たく見据えた。
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