17人が本棚に入れています
本棚に追加
「ここはオフィーリスの病院だ。カルナで意識を失っていたのを、私が助けた」
「……どうして?」
「由亜に気づかされたんだ……。君達は愛しい者と共に、精一杯生きようとしていたことを……」
「……」
海斐は篤史を見つめていたが、黙ってうつむいた。
「でも……神威はもういないじゃないですか……!」
そして嗚咽と共に声を漏らした。
「……本当にすまないことをした……。そこで、罪滅ぼしと言うのもなんだが……」
そう篤史が言った時、ドアが開き、誰かが入ってきた。
「……え?」
顔を上げた海斐は目を見開く。
部屋に入ってきたのは――
最初のコメントを投稿しよう!