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部屋は綺麗に掃除されていた。
Creatureに割られた窓ガラスも、血の付着した畳も、新品に取り替えられている。
「……神威……」
また、いなくなってしまった。
大事な人が。
また、ここに一人ぼっち。
帰っても誰もいない。
「ねぇ、神威……。私はどうしたらいいのかな……」
泣きながら海斐は呟く。
と、海斐の部屋から鈴の音がし、黒猫が出てきた。
「!猫……?」
海斐がしゃがむと、黒猫は海斐に擦り寄ってきた。
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