おかえり!

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    「やぁ、おかえり。健太」 聞き覚えのある嫌な声… とっさに声のする方を見ると…… そこには 最麗花 裂 がいた。 ―俺様で行事ごとが大好きで学園長の孫だ。言うまでもなくこの学園で1番お金持ち…。女の子にすっごいモテやがる…!キザな奴。俺をパシリに使う嫌いな奴 NO.1― 「帰ってきたのほんとだったんですねぇ。おかえりなさい」 春風 諷 ―正体が詳しく分からない人。 裂と小さい頃からいるらしい。 テストで裂と1、2位を争う しっかりしていて冷静沈着、稀にブラックジョークを言う― 「ほんとだぁー!おかえりぃ!!!!健太ぁぁあ!」 太一 十 ―いつも元気でお菓子が大好き。たまーに黒い太一がでてきたり…― あ 俺は 尾国 健太 平々凡々な奴。 「あ、そうそう。俺ら生徒会する事になって、お前今日から生徒会の書記な!よろしく~」 さも、当たり前かのように裂は言ってのけた。 「はぁぁぁああ?!なん…」 ピタっと俺の口から声が止む (やってくれるよな?むしろやれ!) という目で裂は俺を見ている… 「………わ…分かったよ…。」 てな事で… 俺は帰ってきてそうそう生徒会に入らされたんだ…。 「健チャン?何ボーとしてるの?次移動だよ?」 「あぁ、ごめん。」 この可愛い子は 楽道 姫 めっちゃ可愛い顔してるんだ。 男なんだけどな。 生徒会とはいえども学業はサボれなくて… S組っていう 最麗花学園の一番トップで金持ちばっかの組にいる。 最初俺は F組まである中のC組にいたのに 裂の権力でS組にさせられてしまった… S組は皆仲が良くて嫌って訳じゃないんだけど… 俺なんかがいていい場所なのか…? こんな平々凡々な俺が…    
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